なんとなく止めていた(とはいっても大して書いてなかったけれど)ブログをなんとなく再開してみました。
娘もあっという間に3歳。
育児が少し落ち着いたからかもしれません。
最近、読書をする余裕もできたことだし。
またなんとなくのんびりブログを書きたいなぁって気持ちになりました。
そんな今日は、今読んでる本「銀河鉄道の父」について。
久しぶりに手に取った自分が読むための本です。
宮沢賢治の父である政次郎が話の主人公。
明治時代の父親らしく常に厳格な家長であろうとする反面、子供達に対する自身の愛情深さをもてあまして葛藤する様子が描かれています。
私、知らなかったんですよね、そんな時代の父親にも子供に見せる愛情があるなんて。
私のイメージだと昔の父親ってただただ子供に厳しくて、子育ては母親に任せて威厳を保つことが大事で…。
そんな風に描かれている書籍や映画がほとんどだと思うんです。
でもこの政次郎は本当に生々しいくらい父性愛がたっぷりで、自分のその感情をもてあまして、思わずそれを言動に出してしまって厳格な父親らしくなかったと後悔して、その葛藤している様がひたすら可愛い。
見せないだけで昔も今も父親の子供に対する愛情は変わらないのかも、と読んでいてほっとさせられる作品です。
反面、ちょっとがっかりな息子、宮沢賢治。
幼い頃は微笑ましいエピソードもあって私も「ふふっ」と笑いながら優しい気持ちで読めてました。
なのに、盛岡高等農林学校の研究生となり土性調査をしている青年となってからはただの金をせびる頼りない息子。
正直イラッとします(笑)。
しっかりしてよ!と言いたい。
そして父である政次郎には、甘い!と言いたい。
まだ本は半分しか読めてなくて、今はまだそんな宮沢賢治にもやもやしながら読んでる途中の私。
この後の彼には本当にしっかりしてもらいたいです。
(結果的には凄い人になるのだから、恐らくどこかの時点でしっかりするのだろうけど…するのかな?)
最後まで読んだらまた感想を書きたいと思います。