こんばんは。指にポテコはめながら食べてます。
もう22時を過ぎてるのに。
ちなみにポテコはここ1,2年前に初めて食べて大好きになったお菓子のひとつ。
それまでは見たことすらありませんでした。
(いや、多分見たことあるけど食べたことないから目に入ってなかった)
シンプルな味とこの固さが好きです。
今年、45周年とのこと。
おめでとうございます。
これからもお世話になります、東ハトさん。
…前置きが長くなりましたが、今日の本はこれ、「堕天使たちの夜会」でゴザイマス。
普段はこういう系(サスペンス系?)はあまり読まないのですが、帯に引かれて思わず手に取ってしまいました。
どちらかというと、心の機微が詳細に描かれているような、メンタルメインな話が好きな私。
怖いのは苦手だし推理とかもできない。
だからサスペンス系はどう読んでいいのかよく分からない。
でも。
読んでみたら、たま~に読み進められる本もあったりして。
「堕天使たちの夜会」はソレだったみたいです。
サスペンスビギナーの私にも読みやすい。
サスペンスビギナーに必要なこと。
まずはあんまり怖くないこと。これ大事。
エグイのとか完全無理です。
頭が混乱しちゃう。
結構、最初に掴みでそういう描写をしている本もサスペンス系には多いと思いますが、私は逆に引いて本を閉じてしまうタイプ。
夢に見ると嫌だしね。
この本は確かに掴みはあるけど、そこまでエグくはありません。
それからビギナーに必要なこと。
最初の段階で、ほぼ犯人が確定してるのがいい。
推理好きな人からしたら
「えぇ?!犯人分からない方が面白いじゃん!!」
などと言われるかもしれませんが、ビギナーは推理下手なんで。
あとスピードあり過ぎるのもムリ。
展開速すぎると、理解が追いつかなくて戦線離脱してしまうんで。
私のそんなワガママすぎる要望をひとつひとつ丁寧に応えて、その上で「大丈夫だよ」と頭をなでなでしてくれるくらいの、優しいサスペンス本。
読んでて真っ先に思ったのは「ドラマになりそうだな」ということ。
頭の中でイメージしやすいということなんでしょうか。
ドラマになったら観たいです、これ。
ちょっとあらすじになるんですが(ネタバレじゃないけど、少しでもネタバレ嫌だったらここからは飛ばして読んでね)、物語は2部構成になっていて、犯人はサイコパス。
犯行は理解できないし許されるものでは当然ないけれど、可哀想って感じる。
追い詰める主人公の心も揺らぐ。
私も一緒に。
主人公に共感したり、犯人に共感、というものではないけれど心の傷がほんのちょっと理解できたり。
けれどサイコパスだから隠されたモヤモヤ…というか理解不能の部分もあり、で。
ドラマになってもぐいぐい引き込まれそうだな~という予感がします。
…と、楽しく読んでおりました。
ここまでのお話は、2部目を半分くらい読んだまでの感想。
その後も少し読み進めていくと、ガタガタと足元から全てが崩れ落ちるような目に遭います。
今までのはなんだったんだ?
何がどこでどうなってしまったんだろう?
頭の整理が追いつかないまま、それでも読む手を止めることができません。
作家の福田和代先生と楽しくサスペンス小説を楽しんでいた筈なのに…。
これってただのサスペンスじゃなかったの…?
クライマックスに近づくにつれ、言いようのない不安に襲われます。
軽くサスペンスに触れてみたい人も、隠された恐怖に震えたい人もオススメのこの本。
秋の夜長にドキドキしてみませんか。