本日は予防接種日。
3歳になったら打たないといけない日本脳炎です。
娘は覚悟を決めてます。
後は連れて行くのみ。
でもこの予防接種、手こずるパパママも多いのではないでしょうか?
娘はとっても怖がりだけれど、私は毎回注射に大変な思いをしたことはありません。
それは娘が予防接種をしなければならない理由を理解しているから。
今回は、パパママも子供も落ち着いて予防接種に行ける、
題して
予防接種を嫌がる子供に仕える3つのワザ!これでインフルエンザ注射も怖くない!?~2歳児から使える理論編~
をご紹介したいと思います。
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子供だましは通用しない
- できるだけ早めに日時を伝えておく
- 本当のことを分かりやすく話す
ではいってみましょー。
1.子供だましは通用しない
よくある光景。
ママがコーヒーを手に持っている。
子供が「それなぁに?」と興味深々で尋ねる。
ママは一言
「これ苦~いの。美味しくないから〇〇ちゃんは飲めないよ」
よくやってしまう手ではないでしょうか?
これ本当に子供は納得しているでしょうか?
否。
子供はちゃんと解ってます。
はぐらかされてるって。
でなきゃ、苦くて美味しくないものをなんでママはいつも美味しそうに飲むの?って絶対思ってます。
子供の年齢は関係ありません。
生まれたばかりの赤ちゃんから、子供は親の嘘を見抜いています。
なぜだと思いますか?
それは彼らが生きるために必要だからです。
子供は小さければ小さいほど、特にママの感情を読むことに長けています。
それしか一番信頼できるママの気持ちを知る方法がないからです。
言葉は解らなくてもそのニュアンス、高低差、わずかな表情の違い、目線…そういったありとあらゆるものをつぶさに観察してママの感情を読み取ります。
ママの危機はイコール自分の命の危機につながります。
だからママの一挙手一投足に敏感なんです。
生まれた時から、言葉を知る前からそうやって生きてきた小さな子供がパパママのちょっとしたごまかしを見破れないと思いますか?
上手くごまかせたように感じているのは大人のみ。
小さな子供はボキャブラリーや伝え方が分からないから、それを指摘しないだけです。
予防接種についても同じ。
安易に「痛くないよー」とか「怖くないよー」と言ってごまかすのは止めましょう。
パパママが一度も痛いと思ったことがないなら別ですが…。
子供だましは、繰り返せば繰り返すほど子供からの信頼を失うだけです。
2.できるだけ早めに日時を伝えておく
これはとあるママのお話。
注射が大嫌いな2歳児を連れて病院へ来ました。
診察室の前で待っている間、ずっと暴れて泣き続けています。
聞くと
「注射が大嫌いだから何も伝えずに連れて来た」とのこと。
あんまりにも大声でずっと泣いているので、途中から病院の外でママとその子は順番を待っていました。
ウチの子は注射が嫌い。
先に言えば絶対当日「行かない!」って暴れるに決まってる。
だからギリギリまで言わないでおこう。
そんな風に考えるパパママの心理は理解できます。
でもちょっと待って。
それってパパママ中心の考えになっていませんか?
逆の立場だったらどうでしょう…?
信頼している伴侶に誘われ、着いた先が病院。
戸惑うあなたに伴侶は告げます。
「実はこの間の健康診断で深刻な病気が見つかった。今から入院して明日手術を受けてね」
パニックですよね(笑)
あり得ない状況です。
子供だって同じ。
「ありえなーい!!」って内心絶叫してます。
子供も一人の人間。
相手の立場になって考えよう、と子供に教えますよね?
子供の立場になって、できるだけ早めに日時は伝えてあげましょう。
早めに日時を伝えてしまうと、当日「行かない!」と暴れられることを心配するパパママは多いかと思います。
けれど病院という公共の場で「注射いやだー!」と暴れられた時、パパママにかかるストレスも相当なものです。
伝え方を工夫すれば大丈夫。
次の「本当のことを分かりやすく話す」でお話しますが、伝え方次第で当日「行かない!」の大泣きをなくすことができます。
上手く話してあげられれば、少しは行くのを嫌がるかもしれませんが、家や病院で手のつけられないような暴れ方をすることは避けられます。
まずは早めに日時を教えてあげて、気持ちの準備期間を作ってあげましょう。
3.本当のことを分かりやすく話す
今までお話してきたこともそうですが、「本当のことを分かりやすく話す」というのは小さな子供を育児するにあたりとても重要なことです。
「子供だましは通用しない」でお話したように、子供だからといってごまかしてはいけません。
大人同士の人間関係では適当なことばかり言っていては信頼関係は築けませんよね?
子供に対しても同じ。
親子だから、血が繋がってるから、毎日一緒にいて面倒見ているから…
そんな理由で自然に信頼関係が築けていると考えるのは、大人のエゴです。
いくら親子だからといって、どの家庭でも親子間で確固とした信頼関係が築けているかといえば…そうではありませんよね?
信頼関係は血のつながりや物理的に物を与え続けることでは作れません。
日々どのように向き合うか、です。
子供といえども一人の人間。
常にそう意識することが大事なように思えます。
さて、予防接種にあたり「本当のことを分かりやすく話す」というのはどうしたらいいのでしょう?
相手は小さな子供。
ウチでは「説明ノート」なるものを作っています。
何か大事なことを説明する時や子供に質問されたことの答えが難しいものである時に使います。
「説明ノート」では主に絵を使って、子供に色々なことを説明します。
↑や、他の絵本関係の記事でも再三書いていることですが、子供は絵本を読む時、とにかく絵からほとんどの情報を仕入れます。
理由は勿論、読字がまだ不得手だからです。
同様に自分にとって難しいことを説明された時、頭でイメージしたり順序良く考えることも苦手。
(これは大人も同じかもしれませんね)
絵を使えば予防接種がどうして必要なのかを伝えることができます。
ウチでは、生ワクチンや不活化ワクチンの違いまで説明しました。
写真では分かりにくいかもしれませんが、予防接種で身体に抗体を作ることを
「身体の中のお薬屋さんにお薬を増やすために必要なこと」という風に説明しています。
本当のことをできるだけ分かりやすく説明してあげる。
そして絵を使ってイメージしやすくする。
子供はとても賢いものです。
きちんと順序立てて説明すれば、すぐに理解、とまではいかなくても予防接種の必要性を解ってくれるようになります。
子供が再度説明を求めてきたら「説明ノート」を見ながらできるだけ同じ言葉や言い回しを使って説明するようにしましょう。
子供の理解力が高まります。
(「説明ノート」の作り方に関しては、後日アップする予定です。楽しみにしていて下さいね)
頭ごなしに「予防接種行くから!」というのではなく、子供自身に理解、納得させ「嫌だけれど行かなければならないもの」という風に考えさせることが大事。
一度理解すれば、次回の予防接種時にも同じ説明をしてあげれば納得してくれるので、毎回パパママが頭を悩ませる必要もありません。
「嫌だけれど行かなければならないもの」
ある程度大きくなれば、どの子供でもそんな風に考えられるようになります。
小学生高学年の子が病院で大泣きして注射を嫌がってる風景なんて見ないですものね。
けれど、子供が大きくなるまで…とパパママが我慢する必要はありません。
2,3歳の子供でもきちんと説明してあげればちゃんと心構えができるからです。
それでもやっぱりまだ小さいので理解するまで時間は必要。
そのためにも
できるだけ早めに日時を伝えておく
ということが必要になる訳です。
いかがでしょうか。
戦をするにはまず敵を知らねば戦えませんよね。
(スミマセン、今時代物の小説を読んでいるのでこんな言い方しか思いつかない…汗)
何か分からない得体のしれないものと子供を戦わせるのではなく、予防接種とはなんなのかをしっかりと理解させて、その上で「がんばって行こうね」と励ましてあげる…2,3歳~の子供にはそんな対応が子供自身の大きな成長にも繋がるように思います。
「ウチの子供にはこんなの無理だわ!」
なんて思わず、良ければ試してみてください。
思いがけず、自分の子供に大きな大人の一面が隠れていたのを感じることができるかもしれません。
もうすぐインフルエンザの予防接種の時期がやってきます。
子供だけでなくパパママにとっても負担なく予防接種ができるといいですよね。
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追記
本日、無事に娘も予防接種を終えてきました。
お昼寝明けに連れて行ったのですが、家で「行きたくなーい」と二度ほど言っていたでしょうか。
それでもその後はぐずることなく、出掛ける支度に手こずることもなく素直に付いて来てくれました。
注射が終わって(打たれる瞬間は泣きました…苦笑)、次はインフルエンザの予防接種について看護師さんとお話をしたのですが、その時も一緒に聞いていて、
「もうしばらくしたら、また2回予防接種を受けないといけないよ」と言うと
「うん。わかった」と動じていませんでした。
この様子だとインフルエンザの予防接種も問題なさそうです♪