只今、台風24号が迫ってきてます。
雨風の音が凄い凄い!
速度の速い台風とのことですが伊勢湾台風並みの威力という情報も。
これからが少し不安です。
さて。今日は通信の知育教材の「やめどき」のお話。
知育教材をいつ始めようか?
子供が生まれて少ししたらそう考えるパパママは多いかと思いますが、「いつ止めようか?」と予め考えておくパパママは少ないのでは?
第一、止めるものなの?そのまま学習塾や小学校の授業に以降するものじゃないの?
「やめどき」を考えることに意味はあるのか、止めるならいつ止めるべきなのかを少し考えてみたいと思います。
- そもそも知育教材って必要なの?
- 「皆がやってるから」という理由だけで続けることの弊害
- いつ止める?止めるタイミングを考える
1.そもそも知育教材って必要なの?
子供が生まれると。
いろーんなところから知育教材の案内が送られてきます。
赤ちゃんを連れてお出掛けすれば「良かったら話を聞いて行きませんか?」と知育教材を販売している業者さんから声を掛けられます。
通信の知育教材ってどんなことを勉強するのでしょうか?
乳幼児期からの知育教材のカリキュラムは大きく分けて2つ。
ひとつはお勉強。言葉や音楽、運動の面において発達を手助けするもの。
もうひとつは生活習慣。知育教材を通してあいさつや社会のルールを学びます。
子供が初めて生まれて、それまで知育教材に縁がなかった人は生活習慣を学ぶというカリキュラムもあることは知らないのでしょうか。
子供に通信の知育教材をさせたいと思ったら。
そのカリキュラムが2つとも必要かどうかをきちんと考えておく必要があります。
大抵はどの知育教材もその2つがセットになっています。
「お勉強」面では知育教材を利用したいけれど、「生活習慣」については画一的な価値観に収まって欲しくないと考えるようであれば、知育教材を利用するには向いていません。
また、自分の子供が明らかに他の同月齢の子供より「お勉強」面において発達が早い、若しくは遅いとはっきりしているのに、決まった月齢に決まった教材しか届かない知育教材を選べば、子供の発達を合っていない訳ですから大した効果は期待できません。
知育教材はその月齢に合う「お勉強」や「生活習慣」をパパママの代わりに教えてくれる便利なツールであると同時に、個人個人の個性や発達スピードを加味しないものであることを理解しておかなければなりません。
その上で、もう一度、今の我が子に知育教材は必要なのか否かを考えてみましょう。
2.「皆がやっているから」という理由だけで続けることの弊害
「1.そもそも知育教材って必要なの?」と改めて考えた上で、「皆がやっているから」という理由だけで続けることの弊害を考えてみましょう。
例えばプレイルームに行った時。
知り合いの子供と一緒に遊ばせた時。
パパママは自分達の子供の発達度合いが気になります。
「〇〇ちゃんに比べて言葉が遅い」
「〇〇ちゃんよりも早く歩けた」
そんなことで親は一喜一憂します。
それはよく解ります。
私もそうだから。
育児はとかく不安なもの。
何が正解かなんて分かりません。
とりあえず、月齢と同じくらいかそれより早く発達していれば「自分の子育ては今のやり方であってるのかもしれない」と少し安心できる程度です。
だから。
パパママは他の子が知育教材をやっているとその情報に敏感になります。
ウチの子よりも発達が早いあの子。
あの子がしているという〇〇教材は効果があるのかしらって。
少しは効果があるかもしれません。
けれど、実はそのほとんどは個々の発達スピードによるものです。
女の子は男の子よりも言語野が早く発達します。
男の子は女の子よりも物の形を認識するのに長けてます。
そういうことです。
知育教材が飛躍的に子供の発達スピードを上げてくれる訳ではありません。
もう一度、「皆がやっているからという理由だけで続けること」の意味について考えてみましょう。
単純に子供の発達を促したいなら、子供が興味を持っていることをできる限りやらせることです。
言葉の発達が遅く、けれど車が大好きな男の子には車の絵本を見せて、沢山車の名前を教えてあげる。
それが言葉の発達に一番効果があります。
子供のことを一番よく知っているのはパパママ。
画一的な知育教材では補えません。
知育教材をメイン教材として考えるのではなく、まず子供が興味を持つものをメイン教材としてパパママ自身が枝葉を広げるように教え、サブ教材として知育教材を使う、というのが適切です。
「皆がやっているから」という理由で知育教材を与えてそれで安心しているのでは、子供の能力を伸ばせない、ということです。
3.いつ止める?止めるタイミングを考える
知育教材を子供にさせてみようか、と思ったら、一緒に「いつ止めるか」を考えておくといいでしょう。
ただなんとなく、漫然と続けるのでは相応の効果は得にくいからです。
止めるべきタイミングを3つ挙げてみました。
- 知育教材の内容と子供の発達速度がズレてきた
- 教材内容(主に生活習慣面で)がパパママの教育方針とズレている
- 子供が知育教材のキャラクターに執着しすぎている
知育教材の内容と子供の発達速度がズレてきた
「1.そもそも知育教材って必要なの?」にも書いたとおり、子供の発達速度とズレているにも関らず、なんとなく知育教材を続けていても相応の効果は得られません。
知育教材は乳幼児期は特に月齢に応じて教材が送られるため、発達速度とズレてしまっていると、子供が理解しづらく興味を示さなかったり逆に物足りなくなってしまいます。
子供に与えるものはおもちゃでもなんでも「ちょっと難しい」くらいのものが適しています。
絶えず、子供の発達に合っているかをチェックしておきましょう。
教材内容(主に生活習慣面で)がパパママの教育方針とズレている
これは子供の個性を重視し自由に育てたい派のパパママには重要です。
知育教材で教える「生活習慣」は本当に一般的なものが多く、かつ画一的です。
子供に価値観に囚われず生きて欲しい、と考えるパパママにとっては窮屈に感じるような内容もあるかもしれません。
子供にどんな風に育って欲しいか、知育教材の内容はそこからズレてないかどうかをチェックしておくことも必要です。
子供が知育教材のキャラクターに執着しすぎている
これが、ある意味一番の問題です。
私は塾業界で仕事をしていた経験があるのですが、将来的に自力で勉強が出来ない子を育てる一番のウィークポイントだと感じていました。
知育教材にはどれもとても魅力的なキャラクターが使われています。
そしてそのキャラクターにほぼ全ての子供達が魅了され、そのキャラクターのおもちゃやグッズが欲しいと言い出します。
知育教材の内容にそこまで興味がなくても、キャラクターが描かれているだけでそれはその子供のお気に入りになり、パパママからは本当にその知育教材の効果があるのかどうかの判別がしにくくなります。
少し大きくなると、そのキャラクターから上手く景品やプレゼントの応募に子供達の興味が移行されるような仕組みに通信の知育教材は変化していきます。
そうすると、次はその景品やプレゼントの応募目当てに勉強するようになります。
パパママからすれば、勉強をしてくれるので大助かりです。
けれど。
「馬の面に人参」をぶら下げるやり方は勉強の本質ではありません。
そしてこれでは本当の学力は上がりません。
東大生の多くが「テストの点数がよかったらご褒美を買ってあげる」という「馬の面に人参」方式で勉強してこなかったというデータがあります。
勉強はあくまで自分自身のためにするもの。
自分の知識欲を満足させるためにするものです。
それを、「ご褒美」目当てで勉強する素地を小さいうちから作ってしまったらどうなると思いますか?
小さいうちに育ってしまった習慣を除くことは難しいものです。
子供を惹きつけるために作られたものですから無理もありませんが、子供がそのキャラクターにどの程度執心しているのかは把握しておいた方が良いでしょう。
そして、ただキャラクターだけが目当てで知育教材を使っているのかどうかも知っておくべきです。
いかがでしたでしょうか。
知育教材は私自身もとても良いものだと思いますが、パパママの明確な目的や子供をどんな風に育てていきたいかがなければ諸刃の刃となり得る、というお話をさせていただきました。
これから知育教材を使う予定のあるパパママも現在使っているパパママも、「やめどき」を一度考えてみると、そこから子供により合った教育方法が見つかるかもしれませんね。
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ウチの3歳娘の場合。
ウチは6か月に知育教材を始め、1歳9ヶ月頃に止めました。
元々、長く続けるつもりはありませんでした。
理由は大きくなってからキャラクターと「お別れ」するのは容易ではないと感じたから。
大きくなって別の学習塾や教材が良いと感じていても、本人がキャラクターに固執されてしまっては子供に合ったものを選べないと思ったので。
と、同時にその時期、月齢毎に届く教材では物足りないと感じていました。
「生活習慣」面からも知育教材は特に必要なかったかな。
私自身が娘に合うものを選ぶことにし、止めました。
けれど、それで完全に知育教材を止めた訳ではありません。
今後、娘の発達が酷く遅くなることもあり得ます。
なので、定期的に娘の発達と通信の知育教材を見比べ、必要ならまた始めるつもりでいます。