私を中心にして娘と大切なものがぐるぐる回ってます。

私の大事な娘、本など好きなものや気になるものについて書き綴ってます。

3歳娘の「負けず嫌い」。娘の成長に感動したと同時に見えてきた今後の課題。

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先日、3歳娘と小さな子が参加できる運動会へ行って来ました。

とっても楽しい一日だったけれど、そこで娘の思いがけない「負けず嫌い」の一面を見てしまいました…。

今日はそんなお話です。

 

3歳の娘の性格を分析すると、優しくて思い遣りがあり、我慢することを知り、怖がりさんだけど様々なことにチャレンジしようとする頑張り屋さんでもあります。

お友達とは決して喧嘩せず、小さな子におもちゃを取られても怒り出すことはしないし(嫌がりはしますが…)、友達が割り込んで遊具を使ってもじっと待てる子です。

そんな娘に運動会へ行く話をした時、こんなことを言い出しました。

「〇〇ちゃんね、負けたくない!勝ちたいの!!」

 

ママである私はびっくりです。

そんなことを言い出すなんて。

私自身、競争にはどちらかというと無頓着で生きてきたものですから。

嫌がりはするもののあまり怒らない娘なので、そんな激しい気持ちを聞いたのも初めてでした。

それを主人に言うと

「負けず嫌いだな」と笑っていました。

そっか。こういうの負けず嫌いって言うんだ。

続けて主人が

「俺の小さい頃とそっくりだ」

そうですか…負けず嫌いはパパ譲りなのね。

それから運動会までの間、娘はかけっこの練習をしたり、「勝ったら胴上げしてね。負けたら慰めてね」と言い、また、度々「負けたくない、勝ちたい」と口にしていました。

 

そして運動会当日。

朝から娘は気合十分。

私は少し心配でした。

気持ちが先走ってしまわないだろうかと。

最初の競技はかけっこです。

よーい!どん!

娘は私に教えられたとおり、「どん!」と同時に走り出しました。

一生懸命走る娘。

1番ではありませんが2番手を走ってます。

ゴール!

着いたと同時に娘は転んでしまいました。

先にゴールした子の落ちたゴールテープを踏んで足を滑らせてしまったのです。

けれどちゃんとゴールできた。

私は娘によく頑張ったね!とたくさん労いの言葉をかけました。

 

次々に始まる競技。

娘も存分に楽しんでいました。

全て終り、帰り際、娘が「もう一度運動会したい」と言いました。

よっぽど楽しかったんだなぁと思い

「来年になったら、また運動会できるよ」と言ったのですが…

 

娘の様子がおかしいことに気付いたのは夕食の仕度をしている最中のことでした。

「運動会楽しかったね!」

その日何度目かのその言葉を娘にかけた時、娘は顔をくしゃくしゃにして泣き出しました。

どうしたんだろう、疲れてぐずっているのかな?

そうではありません。

娘は言いました。

「かけっこで転んじゃったの。もう一度運動会したい」

夕食の仕度をしていた手を止め、慌てて娘に駆け寄りました。

「大丈夫だよ。よく頑張ったよ。転んだのはゴールに着いてからだから大丈夫。上手だったよ。早く走れたよ」

どんな言葉をかけても娘は納得しません。

自分が思い描いた完成形と違うのが嫌なのです。

娘にそんな激しい感情があることを知り、負けず嫌いとはこういうことを言うんだろうかと驚いた瞬間でした。

その後、一度溢れ出した娘の思いは止まらず、何度慰めても少しすると思い出したようにまた泣き出すの繰り返しでした。

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主人が仕事から帰宅しても、自分から運動会のことを言い出そうとはしません。

いつもなら、その日あった楽しかったことは一番にパパに話す娘なのに。

主人が娘に「運動会楽しかった?」と言うと、娘はまた「かけっこで転んじゃったの。悔しい。運動会もう一回行きたい」と泣き出しました。

他の運動会に連れて行って、もう一度かけっこさせてあげれば娘は納得するんだろうか。

今だったらまだいくつかの幼稚園などで運動会をしているから、やり直そうと思えばできる。

でもそれが娘にとって一番良いことなんだろうか…。

途方に暮れて、主人と顔を見合わせていると、まだグスグス言っている娘が言い出しました。

「おうちで運動会したい。〇〇ちゃん(娘の名前)がかけっこの準備する。パパとママはゴールにいて」

親バカかもしれませんが、不覚にも私はその言葉を聞いて号泣してしまいました。

娘のけなげさと心の成長が嬉しかったのです。

 

それから何度も何度も娘の気の済むまで、家の中でかけっこをしました。

自分で自分の気持ちの整理をつける方法を見つけようとした娘を誇らしく感じながら、私は何度も「よーい!どん!」を言いました。

 

こういう時って何が正解なんでしょうね。

他の幼稚園の運動会に行って上手に走ることができれば、記憶は「できた!」に塗り替えられるのかと思ったけれど、多分違う。

その時は嬉しいかもしれないけれど、ゴールで転んだことそのものは恐らく消えません。

今も他の運動会に連れて行くべきなのかどうか迷ってます。

私には言いませんが、運動会後日になっても娘は義母に「転んじゃった」と言ったようです。

この先、娘の「負けず嫌い」に向き合わないといけない場面は多くあるでしょう。

やり直しのきかない場面もある筈です。

そんな時、どうしたら娘の気持ちを納得させられるのか、どうしたら「負けず嫌い」の性格を上手く伸ばしてあげることができるのだろうか…

私自身が「負けず嫌い」の部分をあまり持たないので、今後、娘を上手くサポートできるか少し不安です。