すっかり秋です。
空は青く澄みわたり朝は月がとても綺麗に見えました。
高く飛ぶ飛行機も良く見える時期です。
私はこの時期が好きです。
山の紅葉も美しく冷えた空気は気持ちよく心が洗われるよう。
今日の絵本はそれより少し先の季節のお話の「つんつくせんせいとくまのゆめ」です。
「つんつくせんせい」シリーズは恐らくとても人気があって有名な絵本なのですが(かつて何度も耳にしたことはありました)、絵本好きなのに一度も手にしたことがない絵本のひとつでした。
娘がもっともっと小さい頃、Eテレ「テレビ絵本」で「つんつくせんせい」シリーズをいくつか観てから一度読んでみたいとは思っていたものの、幼い娘にはまだ少し難しいような感じがして伸ばし伸ばしにしていました。
娘が2歳を過ぎてからかな?初めて読ませたのは。
何冊か読んだのですが、この「つんつくせんせいとくまのゆめ」が私は一番のお気に入りです。
娘もこの絵本が好きみたい。
特別優しい優しい内容の絵本な訳でもないのに、なんだか優しい気持ちにさせてくれる不思議な絵本です。
内容は…
つんつくせんせいと生徒達が、冬眠中のつんくまえん(くまの先生とくまの生徒がいます)に偶然行きます。
生徒が止めるのも聞かずに、くま達が春に起きたら食べる予定だったお菓子をつまみ食いするつんつくせんせい。
途中で、つんくませんせい(くまの先生)に見つかってしまいます。
「まぁ!人間だわ!夢みたい!」とびっくりするつんくませんせい。
すかさず「そうです!これは夢なんですよ!」と言うつんつくせんせい。
仲良く人間とくまがおやつを食べるお話です。
人間は現実に食べてると思い、くまは夢の中で現実のようにおやつを食べてると思う。
なんだか読んでて不思議な気持ちにさせてくれる絵本。
その中でもつんつくせんせいは個性的。
その自由な発想や行動は読んでて憧れます。
子育てする母親からすれば感心できないとこもあるけれど(笑)、でもこんな風に自由で豊かな気持ちでいられればもっと子供と心が近くなれるかも…なんて思ってしまう。
大人になればどうしても型にはまった考え方になってしまいますものね。
できるだけそうしないように…とは思うけれども、気がつくとそれを子供に植え付けていることも。
「つんつくせんせいとくまのゆめ」を読んで、改めて時には子供のような自由な心いたいと思う私なのでした。