もうもうもう一気に読んでしまいました!
「空白の桶狭間」
先日、前半戦の感想記事↓をアップしてから私のテンションは上がりっぱなしでした。
後半戦の感想。
いやー面白かった!!!
もうこれに尽きます!
月並みな感想でゴメンナサイ!
肝心の桶狭間での戦い(戦いと言ってもいいのだろうか?)。
藤吉郎(のちの豊臣秀吉)と「山の民」(これは詳しくは↑「真の豊臣秀吉とは?『空白の桶狭間』前半戦。」にて読んでみて下さい)との間で綿密に練られた謀略。
織田信長ですら何も知らない。
野戦か籠城か。
藤吉郎が提案したのはそのどちらでもない降伏。
激昂する織田信長。
自ら密かに考えていた策は藤吉郎に見破られ「それでは負けまする」とばっさり切られ…。
わずか20人で降伏の場、桶狭間山に向かう織田勢。
これから何が起こるのか敵も味方も何も知らず、知るのは藤吉郎と隠された「山の民」のみ。
双方を欺いた藤吉郎の桶狭間山での謀略は戦国時代だから当然生臭いものなのだけれど、そこに至るまでの細かな根回し、自らの計画を遂行するための敵味方関係無しの心理戦等々は野蛮なものとは決して言えず、現代となんら変わらない長けた政治的手腕を感じさせます。
そして、けれど、最後には歴史を自分の都合の良いように上手く塗り替えてしまう織田信長。
自らの功労を全て織田信長の天運とされた藤吉郎の悔しさが、↓の記事でも書いた「本能寺の変は秀吉が仕組んだかもしれない」説に繋がっていくのかな…。
加藤廣先生の作品をひとつ読むと新たな謎が生まれます。
びみょ~なもやもやと一緒に…。
それが私を加藤廣先生ワールド(ラビリンスか?)に閉じ込めて出られなくしてしまっている原因なのかも。
まんまと術中に嵌ってます。
恐るべし加藤廣。
まだまだ謎の多い豊臣秀吉。
魅力満載な豊臣秀吉。
今度は「信長の棺」か「秀吉の枷」あたりを読もうかしら…。