先日、久しぶりに松谷みよ子先生の「モモちゃんとプー」を娘と一緒に読みました。
シリーズものは過去記事↓でも紹介したことのある、私の大好きな児童書の一つです。
自分が小学生の頃、この本のシリーズが家にあって何度となく読んだのを覚えています。
だから娘もこのシリーズを好きになってくれて嬉しい。
この優しい優しい文章に触れて感受性の豊かな子になってくれたらなぁと思っています。
このシリーズの「モモちゃんとプー」の中で、娘が一番好きな話が「おし入れにいれられたモモちゃん」。
内容は
2階の階段から椅子を投げ落とし、壊して怒られたモモちゃんはママに押入れに入れられてしまいます。
そこはねずみのお城に繋がっていて、モモちゃんはねずみのお嫁さんになることに…といったもの。
何度も何度もせがまれて読んでるお話です。
ある日のこと。
娘と2階に階段を上がったところで、私はふと思い出し言ってみました。
「おし入れにいれられたモモちゃん」の話ではモモちゃんは2階から椅子を投げ落としたんだよね。
実際にここから椅子を落としたらどうなると思う?
「…こわれる」
じゃあモモちゃんはどうしたら良かったと思う?
「んー」
「下までおりて、ママに『いす持ってきて』って言えばいい」
そうだね。
いくら下で、モモちゃんが2階に椅子を持って行ったことにママが怒ってても、そう言った方が椅子は壊れないね。
じゃあ◯◯ちゃん(娘の名前)はここから椅子を持って降りられる?
両手で椅子を持つから、壁に手をつけながらは降りられないよ?
「(笑いながら)できないよー」
「(下まで降りて)ここまで来てママに持ってきてっておねがいしたら、いす持ってこられる」
試しにやってみる?
「…。ううん。やっぱりできないできない」
とまぁこんな風に実況検証してみました。
娘にとってはモモちゃんはお話の世界の女の子。
でもこうやってモモちゃんの気持ちを疑似体験させてみるのって、他人の気持ちを理解し始めるようになる4歳児には結構面白いことなんじゃないんでしょうか。
3歳までは自分中心の世界。
でも4歳からは少しずつ人の立場に立って物事を考えられるようになっていきます。
だから4歳児とのこういったやりとりは、そんな子供の心の発達を手助けするのに有効な方法かもしれませんね。