前回、書いてみると予想以上に長くなってしまいました(汗)
過去記事↓の続きです。
② 私と娘との間にどんな関係ができるのか
これについては棚ぼた的な効果があるのですが、他の子を叱るパパママを目にすることによって、自分の子供との間にはより密な信頼関係が生まれます。
だって考えてみてください。
私が叩かれても他人の子を叱らなかったとしたら。
娘は
「自分が叩いたら叱るのに、なぜ他の子だったら叱らないんだろう」
「パパママが言う『叩いたらだめ』はどこまでが正しいんだろう」
と疑心暗鬼になってしまいますよね。
酷い場合は、「お友達と一緒だったらパパママを叩いてもいい」と認識してしまいます。
実際に、頻繁に自分の子と他の子からめちゃめちゃ叩かれてるママを見かけることがあります。
そんな時、他の子を叱るのに躊躇する場合は、まず自分の子をしっかりと叱れるようになるとよいかもしれません。
自宅ではしっかり叱っているかもしれませんが、幼稚園で自分の子を叱れるようになることも大事。
(子供のプライドを傷つけない程度に)
それを見て、他の子も「ああ、あのパパママに叩いたら叱られるんだなぁ」と学習していきます。
赤ちゃんの時もそうですが、育児では極力教育方針を変えないことが必要。
今回の場合は、「人を叩いてはだめ」です。
この状況ならいい、あの状況ならだめ、そんなことはまだ小さな幼稚園児には分かりません。
他の子を叱ることが難しい大人の事情も分かりません。
その状況に応じて自分の子への対応が変わってしまうと、子供は
「こういう状況なら叩いても平気」
「みんなの前だったら叱られない」
とおかしな学習をしてしまいます。
そしてそれはパパママへの信頼の崩壊にも繋がります。
今はまだ子供達は全力でパパママを愛してくれるでしょう。
でも小学生になったら…?
中学生、高校生になったら…?
大人の事情や状況によって変化する教育方針を理解するのはずっとずっと先のことです。
信頼の崩壊に繋がる火種はないに越したことはありません。
火種は主に小学生、中学生の時期に燃え上がります。
その時期にパパママが一人の成人として尊敬してもらえるよう、信頼してもらえるよう今から教育方針は変えないでおきましょう。
話がとーっても長くなってしまいましたが、要は、他人の子に対してもきちんと接することで自分の子からのより深い信頼を得られる、という話でした(汗)
③ それを見ていた他の子達と私の間にどんな関係ができるのか
叩いてこなくても、私が他の子を叱っている状況を見たそれ以外の子供達とはどんな関係ができるでしょうか。
学習します。
「あのパパママに叩いたらあんな風に叱られるんだ」って。
きちんと距離感のある付き合い方をしてくれるようになります。
だから他のママを叩いても、私に叩いてくることはありません。
普段、他の子達とも遊ぶようなパパママであれば
「節度を守れば、楽しく遊んでくれるパパママだ」と認識してくれるようになります。
また、過去に私に叱られたことのある子は、それを見て「自分だけじゃないんだ」とも思ってくれていると思います。
子供はよく大人を観察していますから。
自分だけが別扱いなのか皆と平等に扱われているのかについて、子供はすごく敏感です。
自分の子も含めて平等に扱うことはどこにも軋轢を生み出しません。
えこひいきも邪険にすることも、どちらも誰かを傷つけます。
皆を平等に扱えば、そこにはやはり信頼関係が生まれます。
それがまだ小さな子であっても、送り迎えの時に言葉を交わすだけの関係であっても、信頼のある良質な関係を築けるって素晴らしいことだと思いませんか。
くどいようですが、これは他人の子がいけないことをした時に叱ることをオススメするお話ではありません。
でももし。
他人の子から叩かれて「やめようね」と言いたいけど言えなくて悩んでるママがいたとしたら…。
今回ご紹介したような考え方や例もあるのだと思ってもらえれば、と思い記事にしました。
子供は賢く敏感です。
大人の何倍も。
だから、よければ叩いてくる子とまずは仲良くなってみてはどうでしょうか?
その子を観察することから始めてみてはどうでしょうか?
プラスもマイナスもないゼロの感情から接することで見えてくることは大いにあると思います。
どの子もみんな、本当に可愛いです。
少しでも「可愛いな」と思えればそこにその子への愛情は芽生えています。
その小さな愛情を優しく大切に育ててゆっくりと信頼関係を築いていけたらいいですね。
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(余談)
…っていうか4歳男の子の力半端ない。
叩かれて2時間くらいお尻ヒリヒリしてました(苦笑)
そういう力加減ゼロなとこも可愛い。
きっと「倒してやるぜ!」くらいの気合いで叩いたのでしょうね(笑)