私を中心にして娘と大切なものがぐるぐる回ってます。

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加藤廣先生ブームが止まらない!「神君家康の密書」

 歴史には興味がないのになぜか時代物、しかも戦国時代小説にハマってしまった私。

それは全て加藤廣先生の筆力のなせる業。

加藤廣先生との最初の出会いは「秘録 島原の乱」でした。

jomocop.hatenablog.com

高校も選択したのは世界史だったし(だからと言って世界史に詳しいわけでもないけれど)、ずっと日本史には疎いままでした。

興味もなかったし(日本の都道府県もまだ場所分からないくらいだし)

なのに、何気な~く手に取ったこの「秘録 島原の乱」。

決して優しく書かれている訳ではないのに、歴史に疎い私があっというまに夢中になってしまいました。

この先生面白い…。

歴史に目覚めたのか、加藤廣先生の筆力に恋したのか…私が2冊目に選んだ本、それは

神君家康の密書

神君家康の密書

 

 「神君家康の密書」でゴザイマス。

選んだ理由は単純で、家康が一番有名で知ってそうな感じがしたから。

ただそれだけです。

 

でも。

この本って3人の武将が主人公の話に分かれているんですよね。

しかもそこには家康が含まれてない…(汗)

京極高次柴田勝家福島正則なんてほぼ知らんし。

ちゃんと帯見て選べばよかった。

後悔したのもあとの祭り。

けれど手に取った以上は読みたい!加藤廣先生の素晴らしい世界にまたどっぷりとハマりたくて読み始めました。

 

最初のお話の主人公は京極高次

彼の幼馴染は秀吉の側室となった茶々(織田信長の妹・市の娘。美人)

お互いに相思相愛と思ってて、いつか結婚できるかも~と思って誰も娶らず待ってたのに、彼よりずーっと野心家だった茶々がさっさと秀吉に嫁いで、それをネチネチと想い続ける(恨み続ける?)お話。

しかもネチネチしてるだけで仕事ができる訳でもないのに、茶々の妹・初を正室に迎えたというだけで出世しちゃう、名づけて「蛍大名」(奥さんの尻で出世してるという意味らしい)

「蛍大名」って…。

恥ずかしくない?そのネーミング。

この現代だって言われたら恥ずかしいよ、きっと。

落ちぶれたとはいえ、かなりの名家出の京極高次

プライドも相当ありそうなもんなのに、好きな女性を猿顔の猿(秀吉)に取られて、しかも蛍大名。

かわいそ過ぎます。

 

そして秀吉と茶々の子・秀頼が秀吉の子じゃないという説。

これは知りませんでした。

こんな話があったなんて!

おたふく風邪は男の子が罹ると将来困る…という話は聞いたことありましたが、この時代から分かっていたことなんでしょうか。

とにかく子供が作れない身体の秀吉。

その間にさかさか2人も子供をもうけちゃう野心家の茶々。

秀吉憎しの母・市の血をしっかり受け継いでるところがまたなんとも…。

 

このネチネチした京極高次のお話、時代物小説には珍しい武士の恋愛もの(しかも一方通行)だと思うんですけど…私、嫌いじゃないです(笑)

 

次のお話の主人公は柴田勝家

こちらはうってかわって実直・豪傑がウリの武将。

名前からしていかつそうですもんね。

織田信長の妹・市の再婚相手でもあります。

ちなみに再婚時、市は三人娘である茶々・初・子督の子連れでもありました。

今一つ運の足りない柴田勝家

思えば、秀吉がどうしても欲しかった市を娶ることができた時点で運を使ってしまったのかも。

そう思ってしまうほど秀吉との戦さでは天候に恵まれず、人には裏切られ…。

 

最後には、城で主君織田信長から下賜された茶碗で市と茶を飲み二人共に自爆する。

ただもう切ない…。

京極高次のお話がニヤニヤして読むお話ながら、柴田勝家のお話はキュンと胸が苦しくなるようなお話です。

 

最後のお話の主人公は福島正則

この武将、全然聞いたことなかったんですが、前回読んだ「秘録 島原の乱」で出てきてたのでなんとなく覚えてました。

いや、「秘録 島原の乱」ではそれなりに出てきてた武将さんの筈なんですけど、私が歴史に疎いものでそこまで記録には残らなくて…(汗)

このお話を読んで思い出しました。

「私、家康は、秀吉の子・秀頼の命だけは助けます」という偽の念書(起請文というらしい)を家康に隠れてこっそり作った人です。

あれ?秀頼って夏の陣に大阪城で死んだんじゃなかったっけ?

そう思った方は「秘録 島原の乱」を読んでみて下さいね。

実は生きてるんですよ~(笑)

 

この福島正則

3人の武将の中では一番私のタイプ(笑)

京極高次は言うに及ばず。

柴田勝家は年取りすぎ。そしてなんだか古臭い。

福島正則は決断力も実行力もあり、秀吉亡き後も忠臣であり続け、狸親爺の徳川家康の策に弄されつつも自分の信念を曲げない感じで。

そしてまた福島正則の叔父でもあり家老でもある丹波守がおじいちゃんになっても野心溢れててなんかイイ。

この2人やり取りも小気味良くって読んでて楽しいです。

 

すっごくすっごく気に入った武将さんなんですが、それをあえて際立たせてるのか?と思うほどに徳川家康がこずるい。

こずるいって言うかなんというか、嫌だ、この人。

よく狸に例えられてるのは知ってたんですが、それって見た目のイメージとかじゃなかったんですね。

本当に化かすのが上手い。

そしてねちっこい。

まぁだから30年くらい我慢し続けてなお天下取りに行けたんだろうけど。

よく辛抱の人、忍耐の人みたいな言い方されますよね。

次は徳川家康を綺麗に描いた物語を読みたいかも。

そう思うくらい、福島正則目線の徳川家康は印象悪すぎです(苦笑)

まぁ、福島正則が豊臣派なので無理もないんでしょうが。

まぁ、上杉征伐のための進軍中止の際や岐阜城陥落、関が原の戦いで功を上げたにも関らず、福島正則が懇願していた起請文を「書く書く」詐欺してたからだと思うんですが。

これだけじゃなく色々やり口がえげつないです。

 

このお話の見所はもう一つあって福島正則岐阜城攻めを決断する場面。

女性ならこの福島正則の男らしさに「きゃー!」ってなる筈。

私はなりました(笑)

感情的に決断したのかと思いきや、そこには冷静な戦略があって確実に結果を上げる。

素敵過ぎます。

あ、最後の丹波守おじいちゃんのカッコイイのもあるのでお楽しみに。

 

とにもかくにも。

加藤廣先生の小説、面白すぎる。

75歳が作家デビューらしいんですが、文章が若い!

(若輩者の私がこんな偉そうなこと言ってゴメンナサイ…)

なのによくよく練り上げられてて、勢いのある文章力と練り上げられた末の説得感のある設定や展開が私の心を惹きつけて止みません。

まだまだ加藤廣先生ブームは続きそう…。

 

神君家康の密書

神君家康の密書

 

 

 

秘録 島原の乱

秘録 島原の乱