私を中心にして娘と大切なものがぐるぐる回ってます。

私の大事な娘、本など好きなものや気になるものについて書き綴ってます。

「赤ちゃんとの信頼関係を構築する」という意味においての抱っこ。そして抱っこがもたらす効果について改めて考える。

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突然ですが。

ママが赤ちゃんをたくさん抱っこする意味ってなんだと思いますか。

育児のため?

泣くから?

愛情表現として?

私は思います。

赤ちゃんとの信頼関係の構築段階なのだと。

 

赤ちゃんは生まれてすぐ母親が分かるといいます。

声やぼんやりと見える目で認識するのだそう。

母親も自分の赤ちゃんの泣き声はなぜか聞き分けられます。

私自身もそうでした。

きっと毎日聞いているからでしょうね。

 

産んだ事実で信頼関係はあると信じこんでいるママのエゴ

赤ちゃんは生まれた時からママを信じていると思いますか。

それはどの程度だと思いますか。

 

おそらく。

赤ちゃんは生まれてから不安でいっぱいです。

無理もありません。

目はあまり見えない。自分では首を動かすこともできない、食事、排泄処理もできない。

温かで柔らかだった胎内に比べ、世界は寒かったり暑かったり固かったり居心地が悪いことも多い。

そんな中で。

ママの腕の中だけは彼らの安全地帯です。

ママの温もりと穏やかな優しい声は安全だった胎内を思い出させ、彼らの安全を保障してくれます。

でも、それは赤ちゃんがママを信頼しきっているという判断材料になるでしょうか。

否。

そうとは言い切れません。

信頼関係は継続して築かれるものだからです。

大人の人間関係でもそうですよね。

一度信頼関係を築いた中であっても、何度も裏切られ続ければいつしかその信頼関係は切れます。

ママと赤ちゃんも同じです。

赤ちゃんも一人の人間です。

裏切られ続ければ、ママを愛していたとしてもそこに確固とした信頼関係は育ちません。

けれど、不思議なものです。

ママのエゴというんでしょうか。

ママは自分が産んだ赤ちゃんだからという理由で、産んだ時点で完璧な信頼関係が出来上がっていると勘違いしてしまっていることがあります。

そしてそれは努力して積み上げられるものではなく、努力しなくてもその信頼関係は完璧な形のまま維持されると考えてる節があります。

 

胎内で10か月間育てることで赤ちゃんから得た信頼はまだまだ赤ちゃんのように小さなもの。

それを大きくし、維持するためには努力をしなければなりません。

それが赤ちゃんとママの関係であっても。

 

赤ちゃんを抱っこする意味

それはママを無条件に信頼してもらことです。

ママは自分を分かってくれる。

ママは自分の不足を満たしてくれる。

この人は何があっても自分の味方だ。

それを徹底的に理解してもらうことです。

理屈ではありません。

肌に叩き込ませるというような感じでしょうか。

穏やかな優しい声と抱っこ。

生まれてからそれをひたすら続けることが確かな信頼関係を生み出します。

 

今でこそ「沢山抱っこしてあげましょう」なんて言われますが、一昔前は違いますよね。

「抱っこし過ぎると抱っこ癖がつく」

「頻繁に抱っこしない方が自立心が養われる」

なんて言われてました。

けれど前者は大人の一方的な都合であり、後者は子供がやむを得ず早く大人になるしかなかった訳で、そこに親子間の絆を作り上げる重要性は加味されていません。

抱っこは必要です。

これは甘やかしでは決してありません。

甘やかしは盲目的に「YES」を与え続けること。

抱っこは献身的に愛情を与え続けること、です。

 

抱っこが生み出すもの

抱っこは必要である一方、大変です。

出産してしばらくは身体が大変なのに、育児と家事が待っています。

慣れない育児は緊張とストレスと不安だらけ。

一人になりたいと思うこともしばしば。

それでも可能な限り抱っこしてあげてください、と私は言いたい。

なぜなら抱っこは将来的な育児を楽にしてくれるものだからです。

生まれたばかりの赤ちゃんはよく泣き、ひたすら抱っこしてるのも大変でしょう。

しかし、外に出てきた赤ちゃんの不安を抱っこによって徹底的に取り除いてあげられれば、そこに新たな信頼関係が生まれます。

そして抱っこの継続はある程度の年齢に達するまで(子供が「抱っこはもういい」と言うまで)、信頼関係の維持にとても大きな効果を発揮します。

 

子供との間に確かな信頼関係が生まれればどうでしょう?

まず、子供はママの話をよく聞いてくれるようになります。

ママのことを絶対的に信頼している訳ですから当然のことです。

「ママは自分のためを思って言ってくれてるんだ」

ちゃんと理解してくれます。

(けれどそのためにはママは矛盾のない、常識ある人間でいるよう努力し続けなければなりません)

次に、情緒が安定します。

泣いている時にこそ抱っこしましょう。

できない時は頭を撫でるだけでも構いません。

とにかく肌を触れ合わせる。

ママの体温が安全地帯であったことを思い出してくれます。

2歳前後はイヤイヤ期がありますよね。

沢山抱っこをしておくと、この時期、すごく効果があります。

イヤイヤをし始めた時に「抱っこする?」って聞く。

拒否することもありますが、それは本心ではありません。

子供はみんな抱っこが大好き。

彼らが感情的になる前に、抱っこで気持ちを落ち着かせてあげましょう。

抱っこした上で、したいことしたくないことをゆっくりと聞いてあげれば大抵の事は収まります。

(泣いて暴れてしまうくらいに感情的になってからでは、本人もブレーキが上手くきかず抱っこではすぐに止まりません。コツは感情的になる前、です)

 

抱っこは一方的に赤ちゃんに安心感を与えるものではありません。

ママの育児を楽にしてくれるものでもあります。

日々の育児が大変で抱っこも大変な時は、「今の抱っこが将来に繋がる」と思っていただければちょっとくらいは気持ちが軽くなるかもしれません。

 

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今日は抱っこをちょっぴり打算的に捉えて(汗)お話をしてみました。

育児に悩む時、いくら育児サイトを検索しても人の経験談を聞いても悩みが解決しないことがありますよね。

「こういう考え方もあるんだな~」と思っていただいて、少しでも育児中のママの気持ちが軽くなれば…と思い、書かせていただきました。