幼い頃、大好きで何度も何度も読み返した本はありますか?
何度読んでも毎回新しい発見に包まれ、心を動かされる…
そんな経験って本当に尊いものだし、娘には沢山本に触れて、宝物を見つけるようにかけがえのない一冊を見つけて欲しいと常に思っています。
今回は当時2歳の娘が夢中になり、半年間ほぼ毎日読み続けた絵本をご紹介。
「10ぴきこぶたのおまつり」です。
今日はおまつり。
10匹のこぶたはパパママとお祭りに出掛けます。
さまざまなお店でゲームをしたり美味しいものを食べたり…。
最後はみんなで御神輿を担ぎます。
娘はこの絵本を初めて読んだその日からいたく気に入り、多い時には日に三度も四度も読んで欲しいとせがんできました。
そしてそれが数日続くだけでなく、結果的には半年続いたのです!
この絵本には主に4つの魅力があります。
- 子供の興味を惹きつける探し絵であること
- お祭りの情景が細かに描写されていること
- 10匹のこぶたの性格が丁寧に描かれていること
- 脇役だけを見ていても楽しめる絵本であること
1.子供の興味を惹きつける探し絵であること
この絵本はほぼ全編探し絵で構成されています。
子供って探し絵が大好きですよね。
字が読めない分、大人も驚くような細かな挿絵を詳細に覚えていたりします。
探し絵は読み聞かせをするパパママとの会話も増えるので余計に子供は楽しいのかもしれませんね。
2.お祭りの情景が細かに描写されていること
これは、子供だけでなく大人も大いに楽しめます。
小さい頃にわくわくしたお祭りの風景がここには全てあります。
昔は大好きなお店だったのに、大人になった今ではなくなってしまったお店はありませんか?
そんな懐かしいお店も沢山描かれています。
私はこの絵本を読みながら
「ママが小さい時はね、こんな屋台があったのよ」
「ママはお祭りに行くとね、毎回これを買ってもらっていたの」
なんて思い出に笑顔をほころばせながら話をしてしまいます。
子供はお祭りが好きですから、沢山並ぶ屋台にわくわくし、
「これはなに? これは?」
って夢中になって聞いてきます。
そして私の昔話を聞きながら余計に目をきらきらさせるんですよね。
3.10匹のこぶたの性格が丁寧に描かれていること
10匹のこぶたはそれぞれ個性豊かです。
ずっと絵を描いている子、歌を歌っている子、少し臆病な子、しっかり者で他の子の面倒を見る子…。
多分読む子供はそのうちの一人に自分を重ねて見るのではないでしょうか。
この子自分と似てる…。
うちの娘はママにぴったりくっついている甘えん坊の子と歌を歌っている子に共感をしたようで、「〇〇ちゃん(娘の名前)みたい」って喜んでました。
4.脇役だけを見ていても楽しめる絵本であること
この絵本では脇役もまた個性的です。
何度も何度も読み返すと、前ページで出てきたお店にあったおもちゃが当たったのか次のページからは嬉しそうに持ち歩いていたり、終始こぶた達と同じペースで見て回っているのか頻繁に出てきてそこにはそこの物語があったり…。
お祭りってそうですよね。
沢山の人がいて、あぁさっきもこの親子と出会ったなぁなんて。
妙に親近感を覚えてみたり。
そういうとこもなんだかリアルで素滴です。
沢山の魅力が詰まった「10ぴきこぶたのおまつり」には、お祭りの賑やかな感じ、いろんな屋台や人がぎゅっと集まっている感じがとてもよく描かれており、見ているだけで本当に楽しい絵本です。
上記のように魅力をいくつか挙げてみましたが、結局のところ、この絵本の素晴らしさはそこにあるように思います。
お祭り好きな子にはとってもオススメ。
良かったら読んでみてくださいね。
10ぴきこぶたのおまつり (チャイルドブックアップル傑作選)
- 作者: たちばなさきこ
- 出版社/メーカー: チャイルド本社
- 発売日: 2017/10/01
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