もうすぐ台風24号がやってくるせいか、本日は朝から雨。
そして寒いです~。
今朝は3歳娘を義母に預け、病院へ行ってきました。
早くに家を出発した筈なんですが、それでも既に沢山の外来の患者さんが…。
本持って行ってよかったです。
という訳で今日の本はこれ。
「秘録 島原の乱」でゴザイマス。
私、全然歴女でもなんでもないので歴史には疎いんですが、実在した人物を描いた小説は大好き。
日本史に関する知識は浅いながらも時折こういうの読みます。
全く初めて読む作家さんかと思いきや著書には見慣れた作品が。
これ、持ってました(笑)
でも同じ作家さんな感じがしない。
なぜって、「信長の棺」は最初は淡々とした文調が続き、途中で飽きて読むのを止めてしまったから。
「秘録 島原の乱」は私的に「信長の棺」よりも展開が分かりやすく読みやすいです。
そして面白い。
特に剣士が戦う場面とかね。
ダダダダッと畳み掛けるような迫力のある文章と、歴史ど素人の私でもイメージしやすいその戦いの描写。
面白くて、思わずそこだけ繰り返し読み返してしまうほど。
こんなに面白い作家さんならもう一度「信長の棺」を読んでみようかな。
さて。
ここからはかなりネタバレ。
なので、これから読もうと思っている人、読んでる途中の人は注意して下さい。
私、何度も言うようですが歴女ではないので、豊臣秀吉~徳川家光までの時代の裏にこんな話があったのか!っていう情報がいっぱい!
この小説に描かれているのが有力説かどうかは分からないのですが、そういう噂や文献があるのだと思うとそれだけでワクワクします。
最初に驚いたこと。
豊臣秀頼(豊臣秀吉の子)って大阪城で死んだんじゃなかったの?!
替え玉になった姉って誰よ?!
薩摩へ逃げたってどういうこと?!
プチパニックです(笑)
秀頼が美形だったという話も意外。
だって父・秀吉って、ねぇ…ドラマでも映画でもそれこそ「猿」みたいな風貌でしょ?
母親が淀殿だから?
母親似で良かったね、秀頼。
薩摩に落ちのびた秀頼と女剣士・小笛との間の子が天草四郎だったというのもドラマチック。
しかもその天草四郎が女?!
そうなの?!
そんな話があることに驚き。
私の浅~い知識では、弾圧されてたキリスト教徒が一揆を起したと思っていたのだけれど…それだけじゃありませんでした。
圧政や重税に対する一揆という面もあったのね。
が、しかし。
この小説では意外な人がその一揆のきっかけを作ってる。
それは薩摩の島津家当主、島津家久。
この人、豊臣秀頼が落ち延びてきた際、見返りを条件に秀頼を匿った人。
徳川家に一応従うような素振りを見せてはいるものの、琉球征伐したり、天下を狙ってる人。
この小説では、一揆のきっかけとしてこの島津家久の言葉があったとされている。
要は(伊達家と協力して)徳川時代を終わらせ天下を取りに行きたいから、自分の知らないとこでちょっと一揆起してみてよ。みたいな。
(そんな軽いノリでいいものなの?!)
知らなかった意外過ぎる島原の乱の動機。
いくら偉い人とはいえ、そんな思いつきで言ったような言葉に沢山の人の人生かかってるんですけど。
ほんと意味不明。
って納得いかない私を置いて島原の乱が始まります…。
久しぶりに面白い!と思える時代小説。
時代ものはちょっと…と思う人でも読みやすいのでは?
あ。あと最後にもう一つ知らなくてびっくりした話。
徳川家光の同性愛者説。
徳川家光って超超超!有名人で私もそれなりに知ってる~!
って思ってたけどそんな話も残っているのね…
歴史って学校で習った内容は僅かなものでいろんな解釈があったりして本当に面白い。
知ってるつもりで知らなかったこといっぱいいっぱいあるんだろうなぁ。
ほんと、タイトル通り、まさに「秘録」です。