豊臣秀吉はとても頭が良かった。
一言で言ってしまえばそれで済む。
そんな事実は今まで私は知りませんでした。
平民出、猿、女好き、茶の湯好き、成金趣味。
私がイメージしていたのはそんなとこ。
けれど、下克上とはいえ格差社会も格差社会の時代にあってそんな人間がなぜ関白にまで上りつめることができたのか?
ずっと謎でした。
私が持っていたイメージと繋げるには「運が良かった」というあいまいな表現くらいしか思いつかず…。
私の豊臣秀吉に対する疑問に一つずつ答えてくれているのが、今日紹介する「空白の桶狭間」(加藤廣 著)です。
まぁ~加藤廣先生の作品に夢中になって読むのは早4作目。
以前には
加藤廣先生の作品でこんな記事も書かせていただきました。
私個人の面白順位としては
- 秘録 島原の乱
- 神君家康の密書
- 利休の闇
なのですが、今回の「空白の桶狭間」は「秘録 島原の乱」と1位を争うぐらいの面白さ!
とはいえ、まだ「空白の桶狭間」は半分ほどしか読み進んでいません(汗)
ではなぜ面白い!と言い切れるのか?
理由は簡単、私の謎に答えてくれるから(笑)
前半では平民出にも関らず、なぜ彼が出世できたのか、猿と呼ばれたその理由もとても納得できる内容になってます。
あ。これは「空白の桶狭間」のタイトルでも分かるように今川義元と織田信長との話が本筋。その流れの中で木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)の人身掌握術や政治的手腕などが描かれていきます。
木下藤吉郎(のちの豊臣秀吉)、平民出ですが元は「山の民」と言われる一族の出。
加藤廣先生の本を読むまで知らなかったんですが、昔、山には争いから逃れて都から山に移り住んだ地位の高い人々がいたようで。
そのため、優れた知識を持っている人々が多かったようです。
藤吉郎はその山から下りて平地で平民として暮していた血筋の二代目。
当然、「山の民」に脈々と受け継がれていた技術等を父親から教えられていたので、平地の平民よりも優れていたようです。
なるほど。
っていうかこんな話知らない。
授業では教えてもらえない話ですよね?
藤吉郎には出世する素養がしっかりあったということです。
藤吉郎はその「山の民」と連携しながら、今川義元との戦いで織田信長勢を上手く勝利に導こうとします。
そこには幾多の謀略があり、私は読んでて興奮しっぱなし(笑)
ぜんっぜんタイプじゃないし、全くと言っていいほど興味のなかった豊臣秀吉という人物ですが、現在、どんどん好きになっています(笑)
今後の展開が楽しみです♪